札幌市 西区で 予防歯科 日本顎咬合学会 認定医の 「尾崎歯科」歯周病治療/セラミック/ホワイトニング/インプラント/破折歯

日本口腔インプラント学会 専門医 日本顎咬合学会 認定医 歯科医師 尾崎 和郎

札幌市西区八軒9条西9丁目1-1
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診療内容

むし歯のメカニズム

むし歯の原因

むし歯は、細菌(むし歯菌=ミュータンス菌・ラクトバチラス菌)が糖分を元に作り出した酸が歯を溶かすことによって生じます。ミュータンス菌はむし歯を作り、ラクトバチラス菌はそれを進行させます。ミュータンス菌は、だ液から感染してしまいます。
だ液は酸を中性に近づけたり、溶けかけた歯を修復する役割を持っております。多くのむし歯は歯の間や奥歯の溝から発生して、その中でも溝の部分に入り込んでいる細菌は歯磨きでなかなか取り除くことが出来ません。つまり、歯磨きだけではむし歯を防ぐことが難しいと言えます。さらにむし歯はむし歯菌だけでなる病気ではなく、むし歯菌の割合や、だ液の質や量、食事、歯の質などのことが重なって出来る病気であることがわかってきています。

  • ミュータンス菌

  • ラクトバチラス菌

むし歯の原因

食後、時間の経過とともに、食べ物が口に入ってきた影響により、酸性に傾いたお口の中では、歯のエナメル質からカルシウムやリンがどんどんと溶け出す「脱灰(だっかい)」という現象が起きますが、だ液が持つ中和する働き(緩衝能)により、徐々にpHが元に戻ります。さらに、「再石灰化(さいせっかいか)」といい、だ液の中に含まれているエナメル質と同じ成分のカルシウムやリンが、食事をするたびにお口の中で「脱灰」と「再石灰化」が繰り返し行われています。

このように歯は、日々、脱灰と再石灰化を繰り返しておりますが、プラークの停滞や、間隔を開けずに飲食をすることで酸性の状態が長く続いてしまい、再石灰化するまもなく進行し、ついには再石灰化では元に戻ることが出来ない「不可逆性のむし歯」になってしまいます。

歯の構造

・歯冠(しかん)・歯根(しこん)
歯の表面に出ている部分のことを「歯冠(しかん)」と言い、歯茎に隠れている部分のことを「歯根(しこん)」と言います。そして歯は、エナメル質だけではなく様々な組織から成り立っています。
・エナメル質
「エナメル質」は、人間の体の中で最も硬い組織で、水晶と同じくらいの硬さだと言われています。厚さは2~3mmほどで、歯に対する様々な外部刺激から歯の神経が通っている部分を守るということが最大の役割です。
・象牙質
「象牙質」は、エナメル質の下の層にある組織のことで、歯の大部分はこの象牙質で構成されています。エナメル質に比べると柔らかい組織のため、むし歯が象牙質に達してしまうと侵食のスピードが増してしまいます。
・歯髄
「歯髄」は、歯の中心に流れる神経が通っている組織のことです。歯の痛みを感じるのは主にこの歯髄で、一般的に「歯の神経を取る」というのは、これらの組織をすべて取り除くことを意味しています。
・セメント質
「セメント質」は、歯根の象牙質の表面を覆っている組織のことです。「歯根膜」と呼ばれる歯と歯茎をつないでいる「結合組織」をつなぎ止めてる役割をしています。
・歯根膜
「歯根膜」は、歯槽骨(歯を支えている骨)と歯根の間にある薄い膜状の結合組織のことを言います。歯と歯槽骨を繋ぐという役割の他にも歯に伝わる咬合力を調整するというクッションのような役割もあります。
・歯槽骨
「歯槽骨」は、歯を支えている骨のことです。歯周病が進行していくと歯槽骨や歯根膜が破壊されるので、歯を支えることが出来なくなってしまい、抜けてしまうことがあります。また、歯周病で一度吸収してしまった歯槽骨の回復は非常に困難です。
・歯肉
「歯肉」は、「歯ぐき」のことです。歯ぐきの役割は歯槽骨を保護することです。ここに炎症を引き起こした状態のことを歯肉炎といいます。

歯の脱灰を進める「むし歯菌」

ミュータンス菌

ミュータンス菌とは、食事に含まれている糖から酸を作り出す菌です。その酸によって歯が少しずつ溶けてしまいます。また、糖のない状態でも酸を作ることができ、砂糖からネバネバとした、水に溶けない物質を作り出し、歯に付着し、他のくっつく力のない細菌を巻き込んでバリヤーのようなものを作り出して、悪玉細菌の巣となる「バイオフィルム」を形成します。

ラクトバチラス菌

ラクトバチラス菌とは、ミュータンス菌と供に働くことによって、口腔内にむし歯を作り出し、より拡大していく菌です。ミュータンス菌の働きによって、むし歯のきっかけができます。ミュータンス菌には、歯の表面に付着する能力があり、エナメル質を溶かしてむし歯を作ります。
そして、そこへラクトバチラス菌が入り込み、むし歯を拡大していきます。ラクトバチラス菌には、歯に付着する能力がありませんが、ミュータンス菌の作ったむし歯の中に、住み着くことが出来ます。

むし歯と砂糖の関係

The Vipeholm dental caries study という研究によると、
砂糖の摂取量よりも、その接種頻度の方がう触発病に深く関連しているということが示されました。
また、次の3つの事があげられます。

  • 口腔内停滞性が高く発酵性糖質を多く含む食品を間食にとった場合、う蝕が多発する。
  • 3回の食事の味付けに使われる程度の砂糖はう触を誘発しない。
  • 食事に際して水溶液の形でとる砂糖はう蝕を誘発しない。

つまり、砂糖はう蝕を誘発しますが、食べ方によって発生は 左右されるということです!

砂糖はその取り方をよく考えて摂取する

砂糖や脂肪の取り過ぎは、身体の中に活性酸素をたくさん作り出す原因と考えられております。
活性酸素とは、通常の酸素(O2)より、電子が少なく不安定なため、他から電子を奪う(酸化)のことで、りんごの切り口やバナナの変色も活性酸素の仕業です。

活性酸素が原因で起こると言われている病気

・成人病
脳卒中、心筋梗塞、癌、白血病
・その他
白内障、糖尿病、肝炎、腎炎、シミ、ソバカス、シワ、歯周病

活性酸素を除去するもの

・高分子抗酸化剤
SOD酵素、カタラーゼ酵素など
・低分子抗酸化剤
ビタミンC、E、B2、ベータカロチン(にんじん他)、カテキン(お茶)、ポリフェノール(赤ワイン)、フラボノイド(緑茶)など

現代の死因のうち、10%~15%は感染症(ウィルス、細菌など)によるものです残りの85%~90%は活性酸素が原因といわれております。そのうち三大成人病が60%近くを占めます。

  • 癌…遺伝子破壊 27.8%
  • 心臓病…動脈硬化 18.2%
  • 脳卒中…動脈硬化 13.7%

シュガーコントロール

砂糖のとりすぎによる影響

健康な生活のためには砂糖の接種量は1日50g以下(体重の1/1000程度以下)が好ましいといわれております。過剰な接種は以下の様な影響をもたらします。砂糖の摂取量により防ぐこともできますので、正しい知識を身につけ、過剰な接種を控えましょう。

  • 過剰摂取によるカルシウムの吸収阻害、脱カルシウム作用が起こる。
  • 砂糖接種による、満腹感のため他の食事がしっかりと取れなくなり、 1日に必要なタンパク質、ミネラル、ビタミン不足の原因になる。
  • 慢性的なカロリー超過で肥満の原因になる。
  • デンプンに比べて、砂糖の頻繁な接種は血糖値の急激な上昇降下をさせる。
  • 歯垢のpH(ペーハー)を5.5以下までに下げ、むし歯の原因になります。 さらに唾液の働きであるpHの再活性化の妨げとなりむし歯が進行しやすい。
  • 人の味覚は3歳位までに基礎ができるといわれており、この時期に砂糖を一度与えて しまうと、他の味に比べて砂糖の味が美味しいと感じるようになり、味覚形成を阻害 してしまう。

普段食べるおやつにもむし歯になりやすいもの、なりにくいものがあります。糖分が多く、口の中に残りやすいものほどむし歯になる危険性も違います。お子様に与えるおやつなどにも気を配り、予防に努めるのが大切です。

  • キャラメル

  • キャンディ

  • アイス

  • せんべい

  • りんご

  • コーラ

  • チョコレート

  • アンパン

  • ポテトチップス

  • 麦茶

  • カステラ

  • ケーキ

  • プリン

  • チーズ

  • 牛乳

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