インプラントオーバーデンチャー
インプラントオーバーデンチャーとは、全ての歯を失ってしまった際に受けられる方法です。顎の骨に奥地の状態に合わせて2~4本のインプラントを埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつけます。埋め込まれたインプラントの上に連結するので、総入れ歯がしっかりと固定されるため、よく噛んでしっかりと食べることが出来ます。
日本口腔インプラント学会 専門医 日本顎咬合学会 認定医 歯科医師 尾崎 和郎
札幌市西区八軒9条西9丁目1-1ホームページを見たとお伝えください 011-612-8030
月火木金 9:00~12:30/14:00~20:00
水土 9:00~13:00
ホームページを見たとお伝えください 011-612-8030
むし歯や歯周病などが原因で歯を失ってしまった場合に、チタンで作られた支柱(人工歯根)を顎の骨に埋め込み、それを土台として人工歯を取り付け、歯の機能を回復する治療のことをデンタルインプラント治療といいます。使用するチタンで作られた支柱(人工歯根)のことをデンタルインプラントといいます。最近はデンタルインプラントを「インプラント」と呼ぶことが一般化していきます。インプラント治療には、従来の取り外し式の入れ歯やブリッジと比較して、機能的、審美的に優れていること、周囲の歯を削ったりする必要がないといったメリットがあります。最新の統計によると日本の30歳以上の成人において、50人に1~2人が治療を受けている一般的な歯科療法になっています。
インプラントオーバーデンチャーとは、全ての歯を失ってしまった際に受けられる方法です。顎の骨に奥地の状態に合わせて2~4本のインプラントを埋め込み、取り外し式の総入れ歯をつけます。埋め込まれたインプラントの上に連結するので、総入れ歯がしっかりと固定されるため、よく噛んでしっかりと食べることが出来ます。
インプラントブリッジとはインプラントの本数が少なくてすむので外科的侵襲が比較的小さくて済みます。手術時間が少なく、腫れや痛みも少ないです。また治療費もインプラントを何本も入れるよりも安価です。将来インプラント周囲に炎症などが起きた場合や、インプラントブリッジを延長したい場合などはレジンの蓋を外して容易に外すことができます。
麻酔後、歯肉を切開し、穴を開ける位置に印をつけます。
印をつけた位置に、適切な角度。深さで穴を開けます。
インプラントを埋め込めるように、穴の幅を少しずつ広げます。
インプラントを埋め込みます。
アバットメントを取り付け、歯茎から露出した状態で歯槽骨とインプラントが結合するのを待ちます。
歯槽骨や口腔内の状態により、当日に仮歯が入ることもございます。
麻酔後、歯肉を切開し、歯槽骨にドリルで穴を開ける位置に印をつけます。
印をつけた位置に、適切な角度。深さで穴を開けます。
インプラントを埋め込めるように、穴の幅を少しずつ広げます。
インプラントを埋め込み、アバットメントを取り付けます。
歯茎を元に戻し、縫合して一次手術は終了です。
一次手術が終了後は消毒や抜歯を2週間後に行い、さらに上顎で約半年、下顎で約3ヶ月経過しましたら二次手術を行います。また、この安静期間は骨の状態や治療箇所に異なり前後します。
麻酔後、歯茎を切開します。
インプラントの先端についている仮の蓋を外します。
インプラントに、人工歯と連結する大きめのアバットメントに交換し、傷口を縫合して二次手術は終了です。
インプラントの歴史はとても古く、紀元前だと言われてIいます。1931年に中南米で紀元600年のインプラントされた下顎の骨が見つかっています。この骨には、貝殻で作られた歯が埋め込まれていました。
最近までしっかりと骨の中で安定するインプラントはありませんでした。鉄、金、サファイアやエメラルド、ステンレスにアルミニウムなど様々なものが試されましたが、どれも満足のいくものではありませんでした。そんなインプラントの歴史にピリオドを打ったのは「チタン」でした。チタンは骨と結合し、長期にわたって安定する素材として現在もっとも選ばれている素材です。
1952年、スウェーデンの科学者である、プロ-ネマルク教授は、骨の治癒に対する骨髄の役割について研究をしていた時に、うさぎの足に研究用の顕微鏡を埋め込みました。研究を終えて器具を取り外そうとした時に、器具が外れないという、驚くような事実に直面しました。その研究器具はチタンでできていました。今まで使用していたステンレスの器具ではそのようなことはなかったので、ブローネマルクはチタンが骨に結合するのではないかと考えました。
1960年イエテボリ大学解剖学となったブローネマルク教授は、生体内で血球がどのような働きをするのかという研究へ取り込むこととなりました。そこで初めて人間に対し血流を調べるためのチタン製の顕微鏡を腕に埋め込んだのですが、その時、研究器具は骨ではなく、軟組織に埋め込まれました。ここで彼は新たにチタンが硬組織だけではなく、軟組織に対しても親和性が高いという事実を知りました。何ヶ月にも及ぶ研究の終わりにチタン製の器具を取り外しましたが、埋め込んでいた軟組には何の異常も現れていなかったのですチタンは硬組織に対しても軟組織に対しても生体親和性の高い金属であるということが証明されました。
人間の身体には異物の侵入を妨げる働きを持っています。例えば細菌やウィルスなどが侵入されては困りますし、怪我をした際も身体の中には石などが入り込みにくいようになっていて、自分以外の物を排除いたします。しかし、チタンは違いました。
その後も実験は続けられて、チタンが骨と強固に結合することが証明され、ブローネマルク教授はこれを骨との結合という意味で「オッセオインテグレーション」と名づけました。そしていよいよ1965年になり、人体への応用が始まりました。
現在のインプラントには約40年の歴史があり、世界中で行われているインプラントの症例の中には、40年を過ぎ、まだ十分に機能しているインプラントも沢山あります。