メタルフリー治療とは?
保険治療で主に使用されている金属で出来ていて一般的には銀歯といわれている詰め物・被せ物は非常に使い勝手の良い金属として長期間歯科治療に使用されてきましたが、お口を開いた時の見た目を気にされている方も少なくありません。
また、見た目だけではなく、金属アレルギーの一因になってしまったり、歯茎にメタルタトゥーといわれる黒ずみができてしまう可能性があります。
そういった、見た目や健康を考え、お口の中の金属をなくそうという考えをメタルフリー治療といいます。
金属アレルギーを引き起こす一因になる
お口の中の金属は、身体に影響をおよぼす可能性があります。もしも内科や皮膚科で治らないような、頭痛・めまい・不眠・アレルギーなどの症状がある場合はお口の中の金属が原因かもしれません。
金属アレルギーの検査では約半数の方に陽性反応が出ます。銀歯には金銀パラジウム合金という素材を使用しております。この成分は、金が12%、パラジウムが20%、銀が50%、銅が10%という金合金で出来てます。歯科用合金は金、白金、パラジウムの貴金属が75%以上含まれていないと科学的に安定せず口の中で溶け出してしまいます。
特にパラジウムと銅は金属アレルギーを起こしやすいと言われているのでヨーロッパなどでは使用しない傾向にあります。長年の使用により、銀歯から金属イオンが溶け出し、金属イオンが体内に入ってしまった時に免疫の働きにより、金属を異物と判断すると同じ金属に触れた際にアレルギー反応を起こしてしまいます。